鉄道撮影におすすめのNDフィルター  【明るさ問題解決‼】

 

 

LED表示が飛んだ、背景が明るすぎて思ったように撮れない…

昼間の鉄道撮影をしていると、こんなハプニングって意外とありますよね。

そんな時に頼りになるのがNDフィルターです。ISOや絞りはそのままにしておいても、光の量を調整できるので、LED表示もきれいに残せるし、列車の動きも自然に写せます。

快晴の日や雪景色でも、シャッタースピードを思い通りにコントロールできるので、いつもの撮影がぐっと楽しくなります。

 

 

 

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【目次】

  1. NDフィルターとは?
    • 光量を抑える仕組み
    • 鉄道撮影でのメリット
  2. なぜ鉄道撮影にNDフィルターが必要なのか
    • 晴天時の白飛び対策
    • LED表示を切らさないシャッタースピード調整
    • 流し撮り・背景ぼかし・雪景色での活用
  3. NDフィルターの種類と選び方
    • 固定NDと可変NDの違い
    • 減光量の目安(ND2〜ND16など)
    • サイズ・取り付けの注意点
  4. 鉄道撮影におすすめのNDフィルターはこれ!
    • まずは ND8 (3段減光) を最初の1枚に
    • 持ち替えを減らすなら可変NDも選択肢
  5. NDフィルター使用時の撮影テクニック
    • シャッタースピード目安(1/100〜1/400秒)
    • ISOや絞りとの組み合わせ
    • 明るすぎる場合の応用テクニック
  6. まとめ
    • NDフィルターで撮影の幅を広げるメリット
    • ISOや絞りとの組み合わせ
    • 初心者でも使いやすいポイント

 

1. NDフィルターとは?

 

「NDフィルター」という言葉を、初めて耳にする方もいるかもしれません。これは、カメラレンズの前に取り付けて光の量を減らすためのフィルターです。簡単に言えば、カメラ専用の“サングラス”のようなもので、景色の色合いはそのままに、入ってくる光だけを抑えてくれます。

 

■光量を抑える仕組み

 

フィルター全体に均一な減光素材が使われていて、レンズに入る光を一定の割合でカットします。ND2、ND4、ND8という数字は減光の強さを表していて、数字が大きくなるほど光をより多く減らせます。

 

 

■鉄道撮影でのメリット

  • 白飛びを防げる
    晴れた日や雪景色など、まぶしすぎる場面でも、空や車体の色が飛んでしまうのを防ぎます。
  • シャッタースピードの自由度が広がる
    明るい時間帯でも低速シャッターが使えるので、LED行先表示をしっかり写したり、流し撮りでスピード感を出すのに便利です。
  • 表現の幅が広がる
    背景をふんわりぼかしたり、水面や光の流れをなめらかに表現したり、撮れる写真の雰囲気がぐっと広がります。

 

 

 

2. なぜ鉄道撮影にNDフィルターが必要なのか

 

鉄道撮影では、明るすぎる環境や、LED行先表示をきれいに写したい場面など、撮影条件によってはNDフィルターが大きな助けになります。ここでは、その理由をわかりやすくお伝えします。

 

 

■ 晴天時の白飛び対策

 

真夏の快晴や雪景色は、とても明るく美しい反面、白飛びが発生しやすい環境です。NDフィルターを使うことで、光量を抑えて空や車体の色をしっかり残せます。

 

 

■ LED行先表示を切らさない

 

電車のLED行先表示は、高速で点滅しているため、シャッタースピードが速すぎると途切れて写ってしまいます。NDフィルターがあれば、シャッタースピードを意図的に遅くして、表示をくっきり写せます。

 

 

■ 流し撮り・背景ぼかし・雪景色での活用

 

流し撮りでは低速シャッターが必要ですが、明るい時間帯だと露出オーバーになりやすいです。NDフィルターを使えば、日中でも低速シャッターが可能になり、背景を流したり、雪の質感を柔らかく表現できます。

 

 

 

 

3. NDフィルターの種類と選び方

 

NDフィルターにはいくつか種類があり、撮影スタイルや目的によって最適なタイプが変わります。ここでは、代表的な種類と選び方のポイントを押さえましょう。

 

 

■ 固定NDと可変NDの違い

 

固定NDは減光量が一定で、画質が安定しやすいのが特長です。可変NDはリングを回して減光量を調整でき、1枚で幅広いシーンに対応できるのが魅力。迷う場合は、まず固定ND1枚+必要に応じて可変NDを検討すると失敗が少ないです。

 

 

■ 減光量の目安(ND2〜ND16など)

 

ND2〜ND8:日中の軽い白飛び対策や、LED表示対策でシャッターを少し落としたいときに便利。


ND16以上:真夏の正午や雪景色など、とても明るい環境で低速シャッターを使うときに有効。

 

 

■ サイズ・取り付けの注意点

 

レンズ径に合ったサイズを選ぶのが基本。径違いはステップアップリングで対応できますが、広角側でのケラレ(四隅の減光)に注意。フィルターはねじ込み式が一般的で、可変NDは厚みがあるため、フードや他のフィルターとの併用は干渉しないか確認しましょう。

 

 

 

 

 

4. 鉄道撮影におすすめのNDフィルターはこれ!

 

 

おすすめはND8です。 望遠主体・日中(晴天)の鉄道撮影で、LED行先表示のチラつきを抑えつつ 1/100〜1/125秒 を狙いやすい万能フィルターです。
次点で持ち替えを減らしたい方には 可変ND も選択肢(望遠中心ならムラやケラれは出にくい)。

 

 

◎まずは ND8 (3段減光) を最初の1枚に

  • 晴天〜強い日差しでの LED切れ、白飛び防止 に最適。1/100秒前後まで落としやすい
  • ISO200〜400まで許容すれば、午後や薄曇りでも運用可
  • 望遠主体なら画質劣化・ムラのリスクも最小限

 

 

【Kenko PRO1D ND8 (W)】

 

 

■おすすめポイント

  • 日本の大手フィルターメーカー「Kenko」の定番NDフィルター
  • ND8(3段減光)で晴天時のLED切れ防止に最適
  • 多層コーティングで反射や色かぶりを抑制
  • 薄枠設計でけられに強い
  • 撥水・防汚性能で扱いやすい
  • 鉄道撮影の「最初の1枚」におすすめ

 

 

 

※ご購入の際は、必ずお使いのレンズのフィルター径(例:Ø52mmなど)をご確認ください。
※特に人気サイズ(52mmや55mm)は売り切れることが多いのでご注意ください。

 

 

 

 

【Marumi EXUS ND8】

 

 

■おすすめポイント
  • ND8(3段減光)で晴天時のLED切れを防ぎ、シャッタースピードを1/100秒前後に落としやすい
  • ニュートラル発色で色かぶりが少なく、列車の塗装色や背景を忠実に再現
  • EXUSコーティングで、反射やゴーストを抑制
  • 撥水・防汚性能があり、屋外撮影でもメンテが簡単
  • Kenkoと並ぶ国内老舗メーカーで信頼性が高い

 

 

 

 

※ご購入の際は、必ずお使いのレンズのフィルター径(例:Ø52mmなど)をご確認ください。
※特に人気サイズ(52mmや55mm)は売り切れることが多いのでご注意ください。

 

 

 

 

 

◎持ち替えを減らすなら 可変ND も選択肢

  • ND2〜ND32 など可変域で天候変化に即応。1枚でOK
  • 望遠主体ならムラやケラれは出にくいが、広角では影や色ムラが出る場合あり
  • 画質重視なら固定NDと併用が安心(特に広角・逆光)

 

【K&F Concept 可変NDフィルター ND2-ND32】

 

 

■おすすめポイント

  • ND2〜ND32の可変式で1枚で幅広い減光に対応
  • 鉄道撮影で多用するND4〜ND8相当を簡単にカバー
  • 多層コーティングで反射や色かぶりを抑制
  • 望遠主体なら日中の明るさ調整にとても使いやすい

 

 

 

 

※ご購入の際は、必ずお使いのレンズのフィルター径(例:Ø52mmなど)をご確認ください。

 

 

 

 

 

【Kenko 可変NDフィルター PRO1D smart バリアブル NDX II ND3~32】

 

 

■おすすめポイント
  • ND3〜ND32の可変式で日中の明るさ調整がこれ1枚
  • 画面にムラが出にくい設計で扱いやすい
  • 撥水・撥油コーティングでメンテナンスが簡単
  • 日本製の安心品質。鉄道撮影のLED切れ対策にも◎
  • 必要に応じてND450相当まで無段階調整(風景や動画にも対応)

 

 

 

※こちらはAmazon限定商品です。人気サイズ(52mmや55mm)は売り切れることが多いのでご注意ください。

※ご購入の際は、必ずお使いのレンズのフィルター径(例:Ø52mmなど)をご確認ください。

 

 

 

 

 

◎まとめ

まずは ND8 を1枚。持ち替えを減らしたいなら 可変ND も便利(望遠中心なら◎)。

※ 製品によって色かぶり・反射・厚み(けられ)が異なります。鉄道向けは「薄枠・多層コート・低反射」仕様が安心。

 

 

 

5. NDフィルター使用時の撮影テクニック

 

NDフィルターは、ただ装着するだけでなく、シャッタースピードやISO、絞りとの組み合わせを意識すると、さらに効果的に使えます。ここでは鉄道撮影で活かすためのコツをご紹介します。

 

 

■ シャッタースピードの調整例(1/100〜1/400秒目安)

 

LED表示を切らさず、かつ動感を残すためには1/100〜1/250秒が目安。高速列車や流し撮りでは1/60〜1/125秒も試してみましょう。
被写体の速度や距離、構図によっても最適値は変わるため、現場で数枚試し撮りしてから本番に臨むと安定します。

 

 

■ ISOや絞りとの組み合わせ

 

日中の撮影ではISOを低め(ISO100〜200)に設定し、絞りはF5.6〜F8程度にすると画質と被写界深度のバランスが取りやすいです。
明るすぎる場合は、さらに絞るかNDフィルターの減光量を上げて調整します。

 

 

■ 明るすぎる場合の応用テクニック

 

真夏の昼間や雪景色など極端に明るい環境では、ND16やND32など強めのフィルターを使用。
それでも明るい場合は、PLフィルターとの併用や、カメラの最小ISOをさらに下げられる設定(拡張ISO)を活用します。

 

 

 

 

6. まとめ

 

NDフィルターは、鉄道撮影における表現の幅を広げる強力な道具です。明るさをコントロールすることで、快晴の日も雪景色も、自分の狙い通りの写真に仕上げられます。

 

 

■ NDフィルターで撮影の幅を広げるメリット

 

白飛び防止や流し撮り、背景ぼかしなど、日中でも多彩な表現が可能になります。特にLED行先表示を切らさず写せる点は、鉄道写真ならではの魅力です。

 

 

■ ISOや絞りとの組み合わせ

 

NDフィルターは単独でも効果がありますが、ISO・絞り・シャッタースピードの3要素を意識して調整することで、より思い通りの露出と表現ができます。

 

 

■ 初心者でも使いやすいポイント

 

まずはND8またはND16の固定NDから始めるのがおすすめ。取り回しが簡単で失敗が少なく、使いながら自分の撮影スタイルに合う減光量や可変NDの必要性を判断できます。

NDフィルターを活用すれば、鉄道撮影の可能性が大きく広がります。ぜひ次の撮影で試して、その効果を実感してください。

 

 

 

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