鉄道撮影におすすめのNDフィルター 【明るさ問題解決‼】
LED表示が飛んだ、背景が明るすぎて思ったように撮れない…
昼間の鉄道撮影をしていると、こんなハプニングって意外とありますよね。
そんな時に頼りになるのがNDフィルターです。ISOや絞りはそのままにしておいても、光の量を調整できるので、LED表示もきれいに残せるし、列車の動きも自然に写せます。
快晴の日や雪景色でも、シャッタースピードを思い通りにコントロールできるので、いつもの撮影がぐっと楽しくなります。
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【目次】
「NDフィルター」という言葉を、初めて耳にする方もいるかもしれません。これは、カメラレンズの前に取り付けて光の量を減らすためのフィルターです。簡単に言えば、カメラ専用の“サングラス”のようなもので、景色の色合いはそのままに、入ってくる光だけを抑えてくれます。
フィルター全体に均一な減光素材が使われていて、レンズに入る光を一定の割合でカットします。ND2、ND4、ND8という数字は減光の強さを表していて、数字が大きくなるほど光をより多く減らせます。
鉄道撮影では、明るすぎる環境や、LED行先表示をきれいに写したい場面など、撮影条件によってはNDフィルターが大きな助けになります。ここでは、その理由をわかりやすくお伝えします。
真夏の快晴や雪景色は、とても明るく美しい反面、白飛びが発生しやすい環境です。NDフィルターを使うことで、光量を抑えて空や車体の色をしっかり残せます。
電車のLED行先表示は、高速で点滅しているため、シャッタースピードが速すぎると途切れて写ってしまいます。NDフィルターがあれば、シャッタースピードを意図的に遅くして、表示をくっきり写せます。
流し撮りでは低速シャッターが必要ですが、明るい時間帯だと露出オーバーになりやすいです。NDフィルターを使えば、日中でも低速シャッターが可能になり、背景を流したり、雪の質感を柔らかく表現できます。
NDフィルターにはいくつか種類があり、撮影スタイルや目的によって最適なタイプが変わります。ここでは、代表的な種類と選び方のポイントを押さえましょう。
固定NDは減光量が一定で、画質が安定しやすいのが特長です。可変NDはリングを回して減光量を調整でき、1枚で幅広いシーンに対応できるのが魅力。迷う場合は、まず固定ND1枚+必要に応じて可変NDを検討すると失敗が少ないです。
ND2〜ND8:日中の軽い白飛び対策や、LED表示対策でシャッターを少し落としたいときに便利。
ND16以上:真夏の正午や雪景色など、とても明るい環境で低速シャッターを使うときに有効。
レンズ径に合ったサイズを選ぶのが基本。径違いはステップアップリングで対応できますが、広角側でのケラレ(四隅の減光)に注意。フィルターはねじ込み式が一般的で、可変NDは厚みがあるため、フードや他のフィルターとの併用は干渉しないか確認しましょう。
おすすめはND8です。 望遠主体・日中(晴天)の鉄道撮影で、LED行先表示のチラつきを抑えつつ 1/100〜1/125秒 を狙いやすい万能フィルターです。
次点で持ち替えを減らしたい方には 可変ND も選択肢(望遠中心ならムラやケラれは出にくい)。
■おすすめポイント
※ご購入の際は、必ずお使いのレンズのフィルター径(例:Ø52mmなど)をご確認ください。
■おすすめポイント
※こちらはAmazon限定商品です。人気サイズ(52mmや55mm)は売り切れることが多いのでご注意ください。
まずは ND8 を1枚。持ち替えを減らしたいなら 可変ND も便利(望遠中心なら◎)。
※ 製品によって色かぶり・反射・厚み(けられ)が異なります。鉄道向けは「薄枠・多層コート・低反射」仕様が安心。
NDフィルターは、ただ装着するだけでなく、シャッタースピードやISO、絞りとの組み合わせを意識すると、さらに効果的に使えます。ここでは鉄道撮影で活かすためのコツをご紹介します。
LED表示を切らさず、かつ動感を残すためには1/100〜1/250秒が目安。高速列車や流し撮りでは1/60〜1/125秒も試してみましょう。
被写体の速度や距離、構図によっても最適値は変わるため、現場で数枚試し撮りしてから本番に臨むと安定します。
日中の撮影ではISOを低め(ISO100〜200)に設定し、絞りはF5.6〜F8程度にすると画質と被写界深度のバランスが取りやすいです。
明るすぎる場合は、さらに絞るかNDフィルターの減光量を上げて調整します。
真夏の昼間や雪景色など極端に明るい環境では、ND16やND32など強めのフィルターを使用。
それでも明るい場合は、PLフィルターとの併用や、カメラの最小ISOをさらに下げられる設定(拡張ISO)を活用します。
NDフィルターは、鉄道撮影における表現の幅を広げる強力な道具です。明るさをコントロールすることで、快晴の日も雪景色も、自分の狙い通りの写真に仕上げられます。
白飛び防止や流し撮り、背景ぼかしなど、日中でも多彩な表現が可能になります。特にLED行先表示を切らさず写せる点は、鉄道写真ならではの魅力です。
NDフィルターは単独でも効果がありますが、ISO・絞り・シャッタースピードの3要素を意識して調整することで、より思い通りの露出と表現ができます。
まずはND8またはND16の固定NDから始めるのがおすすめ。取り回しが簡単で失敗が少なく、使いながら自分の撮影スタイルに合う減光量や可変NDの必要性を判断できます。
NDフィルターを活用すれば、鉄道撮影の可能性が大きく広がります。ぜひ次の撮影で試して、その効果を実感してください。